60年代の Go! Go! 若大将

池田内閣が国民所得倍増計画を唱え、国民の暮らしに大きな変化が現れたのが1960年代。東京五輪開催を契機に、東海道新幹線開通をはじめ都市化を見据えたインフラの整備が進んだ。一方、若者のパワーが爆発した時代でもあり、第二次反安保闘争や大学紛争は首都圏から全国へ波及した。

老朽化が進んだ久敬社塾舎は、1966年に現在地の千代ヶ丘へ移転・新築。この年、日本の総人口が1億人を突破、ザ・ビートルズの初来日は若者を熱狂の渦に巻き込み、VANルックに代表されるアイビー・スタイルが大学生の間に流行した。当時の塾生も、ショートの髪を七三に分けたスタイルが多い。塾祭での女子大生とのフォークダンス・記念撮影、塾旅行、同郷人懇親会、入塾式・卒塾式…の写真の数々。この時代に大ヒットした学園青春映画“若大将シリーズ”を見るようで、どの顔も眩しくて精悍だ。
入塾式や同郷人懇親会では、岸田100/101代内閣総理大臣の母方祖父で、唐津出身の井口良二久敬社理事長の顔も見える。
1969年にはアポロ11号が人類初の月面着陸。首都圏で大雪が降り、島田塾監が見守る中、塾生総出で除雪に当たった。