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2020年10月19日

西日本新聞に古賀理事長のインタビュー記事が掲載されました

西日本新聞に古賀理事長のインタビュー記事が掲載されました

10月19日の西日本新聞に古賀久敬社理事長のインタビュー記事が掲載されました。
記事は次のとおりです。
新聞記事は西日本新聞20201019からもご覧になれます。
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寮生増やす使命を胸に さが人2020

唐津ゆかりの学生寮を運営する「久敬社」理事長 古賀栄一さん(71)=唐津市

今年6月、首都圏で学ぶ学生向けの寮「久敬社塾」(川崎市)を運営する公益財団法人「久敬社」の理事長に就任した。

久敬社は1878(明治11 )年、旧唐津藩主小笠原家の私邸の一室に開設。数年後、上京する学生の宿舎となり、唐津出身の苦学生を140年以上も支えてきた。自身も寮卒業生。「4年間お世話になった。恩返ししたい」と意気込む。

入寮は1968年。きっかけは早稲田大進学を目指し「受験宿泊」をしたことだった。前夜、緊張で一睡もできなかった。落ち込んでいたとき、寮にあった本が目についた。ネパールの8千米級の山アンナプルナに初登頂したフランス人登山家が書いた「処女峰アンナプルナ」だった。「頂上への努力(絶対への努力のうちに、人はおのれに打ち勝ち…」。序文を読むと平常心を取り戻し、「落ちる気がしなくなった」。結果は合格。「入れてください」と塾監に頼み込んだ。

大学時代は剣道部に所属し寮と大学を往復した。唐津出身の寮生と唐津くんちの曳山を手作りし、近くの商店街で子供と曵いたこともある。毎年10月は同郷人が集まる「東京からつくんち」も開いた。「みんなで酒も飲んだし、勉強もさせてもらった」。青春時代の懐かしい思い出だ。

卒業後、唐津に戻り、家業の家具店を継いだ。理事長を引き受けたのは、寮生確保に悩んでいることを知ったからだった。現在約10人。唐津出身者以外に門戸を広げているが、少子化や学生の地元志向にコロナ禍も加わり、寮生確保は簡単ではない。「入寮者を増やすことが私の使命」と自任する。

寮生は男子大学生に限定していたが、来年度から女子や専門学校生も受け入れることを決断。女性専用の浴室を新設するなど受け入れ態勢を整えつつ、1万枚のチラシを作製し、県内の高校に配り歩いている。「全国から人が集まる東京に進学すれば、多くの出会いがある。経済的理由で東京行きをあきらめかけている人にも寮費が割安な久敬社の存在を知ってほしい」。熱い思いを胸に、勧誘の日々が続く。

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来年度は「男子10人程度」、「女子若干名」を募集。寮費は月2万5千円(税込み)〜。賄いは朝食240円(同)、夕食480円(同)。推薦入試合格者などを対象にした第1回締め切りが12月10日、第2回締め切りは来年2月20日。久敬社のホームページから申し込める。電話は044 (966)1093。
(西日本新聞:野村創)

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