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明けましておめでとうございます

トップの写真は、唐津の人、北部九州の人なら誰でも知っている“かつお菜”です。今年も、暮れの28日についた餅と一緒に唐津から送られてきました。縮れて盛り上がる早緑色の葉、ずんぐり太い茎を見ると元気になります。煮出すとかつおだしのような旨味の強い出汁がとれ、適当な苦みがアクセントになって、お雑煮やおひたしには欠かせませんね。

紅白に久敬社の曳山が登場し大興奮

さて、久敬社を卒塾された方々、NHKホールの舞台に立った塾生たち、人数制限や帰省他で舞台に立てなかった塾生たち、保護者や唐津出身・在住者、有楽自治会の方々・・・、大興奮が冷めやらぬままに新たな年をお迎えのことと思います。あの赤獅子が紅白歌合戦の大舞台中央に立ち、しかもあんなに何度も大写しに、あたかも主役に見えるようなカメラワークをものともせず。想像をはるかに上回る扱いと演出に驚愕・歓喜しました。肉襦袢や采配の「久敬社」という文字は何度も目に入り、出演者テロップには「東京からつくんち 久敬社」。拍手・拍手・拍手！、喝采・喝采・喝采！、万歳・万歳・万歳！の熱いひととき。つい最後まで視てしまいました。ラストのダイジェスト・フラッシュでも、お祭りマンボ＋曳山の割り振り時間が一番長かった！！！

赤獅子誕生

あれは昭和52年だったと思います。中山先生（前々塾監）と最上級生のMさんの大号令で赤獅子制作は始まりました。Mさんの基本設計図をもとに角材を組み→太い針金で形を出し→中・細針金で細部を作りこみ→新聞紙や週刊誌を幾重にも張りつけてほぼ最終型に近づけ→さらに張り重ねて強度と完成度を増し→仕上げに和紙を重ねて→色塗りは一筆入魂→毛糸を黒色に染めてふさふさの頭髪にしました。強制ではなかったですが、3か月？ほど毎晩のように手仕事は続きました。上意下達が強く幅を利かせている時代でしたから、やはり1・2年生の活躍や負担は大きく、中でも2年生のI君・N君、1年生のO君・ K君がしょっちゅう作業場のロビーで手を動かしていたのが記憶にあります。台車はどこからか中山先生が譲受されてきた、廃車になった車台。頑丈な支え棒を取り付け、慎重に頭部をのせて、皆で見上げたときの「太かぁ・・・」という感動の声とそれに続いた長い安堵のため息。グラウンドでの発進式や百合ヶ丘駅前の大通りを走ったときの、塾生たちのこの上ないハシャギ様と男っぷり。一緒に曳いた子供たちの喜喜と弾んだ顔・顔・顔・顔・顔は、今も決して忘れません。

あれから44年間。赤獅子は、地元の千代ヶ丘祭（有楽こども曳山祭り）の顔となって毎年曳き回され、同郷人懇親会（東京からつくんち）では大勢の唐津出身の方、そのご家族・友人の方を玄関でお迎えして、塾生の奏でるくんち囃子とともに喜ばれています。この間、歴代の塾生たちは何度も補修に補修を重ね、たっぷりと愛情を塗りこめてきました。その結果として、今の味わい深く気高い立派な赤獅子があります。

実は、この現役の赤獅子の前にも、先輩たちにより曳山を作っては曳き回し、壊してはまた作って曳き回し～の歴史が繰り返されてきました。それがずっと今日まで継続・伝承されてきたのは、大変貴重なことで、これ以上のものはありません。塾生たちの郷土愛・くんち愛・久敬社愛の結晶そのものです。久敬社で生活した塾生たちの、アイデンティティを体現した最たるものの一つになっていると思います。今回の紅白騒ぎ!?で、現役の塾生たちもまた感慨深く、同じ思いでいるのではないでしょうか。

紅白へつなぎ、紅白からつなぐ使命

第73回NHK紅白歌合戦への出演は、新型コロナ禍感染拡大防止から千代ヶ丘祭や東京からつくんちが3年間体験できなかった塾生たち、さらには卒塾生や同郷人、有楽自治会の方々への、大晦日に訪れた思わぬプレゼントでした。プレゼントはまた、「これからも頑張ってくれよ！つないでくれよ！」というエールでもあります。紅白を機に、「久敬社や東京の曳山・曳山行事を作った先人・先輩たちへ改めて感謝し、これから続く人たちへ末長く伝え残していかなければならない」と、今なお興奮に震えながら責任の重さをかみしめています。

※お詫びとご報告

●久敬社の曳山が第73回NHK紅白歌合戦に登場することを早く皆さんへご案内したかったのですが、NHKとの約束で事前の告知・広報は厳しく規制されていましたので叶いませんでした。悪しからずご了承ください。©NHK
●今回の紅白出演については追って詳細を「当WEBサイト」や小冊子「都塵」にてご報告いたします。

★1月の献立表

1月の献立表はコチラです。スペシャルメニュー提供は30日の月曜夕食。メニューは、天ぷら盛り合わせ・炊き込みご飯・ミニ力うどん・デザートです。
テンツク♪ テンツク♪  とよくカミカミして食べましょう。 ソーレ ソレソレ♪

以上